メンバーのつぶやき


片倉指揮者のつぶやき(3/7)

「カルメン考」

第20回記念定期演奏に際し、クラシックステージに選ばれたのは「カルメン組曲」でした。
この組曲は今から16年前の2002年6月の第5回定演でほぼ同じ曲が演奏されています。

さて、歌劇「カルメン」は世界でも1、2を争う人気オペラとして君臨している感があります。

とりわけ我が国においては、嘗て浅草オペラや、戦後、藤原歌劇団、二期会でもしばしばとりあげられたこともあって、音楽ファンならずともその名と凡そのストーリーは知られているでしょう。

原作は19世紀に多方面で活躍した、プロスペル・メリメによるものですが、この作品を世界の人気オペラにしたのは、原作を巧みに脚色した、アンリ・メイヤック、リュドリク・アルヴィ二人による台本のお蔭と言って良いかも知れません。
それに加えてジョルジュ・ビゼーによる華麗なメロディーの数々は、オペラ本体でも、また組曲でも聴くものを飽きさせない傑作となっています。

さて、ここで原作者のメリメについて少し申し述べたいと思います。
メリメは1803年パリに生まれ、1870年に映画祭で有名なカンヌで没しました。裕福な家庭に生まれ、若くして法律学、その傍ら現代ギリシャ語、アラビア語、英語、ロシア語を学びました。こうしたことからメリメの短編、中編小説には外国を舞台にしたものが多く認められます。フランス文壇では少し先輩にあたるスタンダール(赤と黒、パルムの僧院等)の影響を受けていますが、メリメ自身の文学、神学、歴史学、考古学に関する造詣の深さは他の追随を許さないものがある…と言っても良いでしょう。

このオペラの主役であるカルメンは、野生美溢れるジプシーの女性として描かれていますが、ヨーロッパ中に分布しているジプシー(現在はロマと呼ぶのが一般的)に関するメリメの調査と考察には非常に興味をそそられます。

ビゼーがこの題材を自身のオペラに選んだ当時、この小説はそれほど有名ではありませんでしたので、「当時の著名な小説をオペラ化した」というのはどうやら誤りのようで、寧ろオペラの人気が出てきたことで小説も有名になって行った…というのが真相のようです。ビゼーの別なオペラ「真珠採り」がセイロン島(現スリランカ)を舞台にしているように、スペインのアンダルシア地方で実際に起こった事件を描いた「カルメン」はいつも情熱的で異色な題材を求めていたビゼーの好みにあったと言えるでしょう。

最後に、既に原作を読んだ方は知っておられますが、小説の中でヴィヴァ(特にマンドリン)の皆さんには大層興味深いシーンが描かれているのでご紹介します。

小説の冒頭、主人公の考古学者とドン・ホセが偶然森の中で出くわし、案内人ともども近くの安宿に泊まるのですが、この宿の壁に掛けてあるマンドリンをホセが執ってかき鳴らしながら歌うシーンです。私もホセがまさかマンドリンの巧者とはついぞ知りませんでした。

尤もホセが弾いたというマンドリンは現在私たちが弾いているものとは、大分違っているかも知れませんね。
弾き語ったとあるので、スペインで良く演奏されるバンドリン(フラット型、ガット弦)だった可能性が強いと思われます。

片倉指揮者のつぶやき(11/26)

「音の話」Ⅰ

A<音 の三要素>
まず、音の三要素の話をしたいと思います。
音の三要素とは、①音高 (pitch)、 ②音量(volume)、③音色→音型(figure) のことですね。
音は空気の微小な振動であり、音波という波形で表せますが、波長 が長いほど音は低く、波長が短くなるにつれ音は上がっていきます。マンドリンでは第2弦(A線)の開放弦が440サ イクル(ヴィヴァでは442)、要するに1秒 間に440回振動する音の高さを言いますね。但しこれには一つ注意が必要です。マンドラとギターの譜面は実際よりオク ターブ高く記譜されていますので、マンドラの第2弦Aのピッチはマンドリンよりオクターブ下で周波数が半分の220サイクル(ヴィヴァでは221) ということになります。セロの第一弦のAも220サイクルですが、こちらはヘ音記号で書かれていますので、実際に 出る音と記譜は合っています。そしてギターでのこの音は、第3弦(G線)の第2フ レットのAということになります。従って第5弦 (A線)の開放弦のAは 更にその半分の110.5サイクルということになります。三要素①のピッチは、この音の高低を巧みに組み合わせることによって、美しい メロディーが生み出されることを意味しています。尚、私はこれまでピッチの単位をサイクルとしていますが、最近ではヘルツ(Hertz)が使われるのが一般的のようです。このヘルツはドイツの物理学者、ハインリヒ・ルドルフ・ヘルツから来ています。

続いて②の音量(ヴォリューム)です。音高(ピッチ)が波長の長 さで決まるのと違い、こちらは波の大きさで決まります。波の一番上から、谷の一番下までの差が大きいほど音は大きく、高低の幅が狭くなる ほど小さな音になっていきます。このヴォリュームの変化もディナーミクと言って、音楽を構成する上で必要不可欠なものです。一般的にはピ アニッシシモ(ppp)からフォルテッシシモ(fff) くらいのヴォリュームの差で演奏できれば豊かな表現が出来るでしょう。また、音量から派生した表現法として、クレッシェンド、ディクレッ シェンド(ディミニエンド)、スフォルツァンド、スービトピアノ等々種々ありますが、これらについては別の機会にお話ししたいと思いま す。

最後に③の音色(音型、フィギア)ですが、こちらは波の形のこと を言います。例えば音叉やチャイム、NHKの時報などは単純な波形をしていますが、これが各楽器音の波形となると様々です。マンドリンとギターは同じ撥 弦楽器なのでよく似ていますが、フルートと比べるとその違いは大きなものとなります。
但し、この波形の違いが多様な音色の組み合わせとなって、より魅 力的な音楽表現となります。因みにNHKの時報の「プ、プ、プ、プーン」は最初の三つが440Hz、 最後のプーンが880Hzとなっています。(続く)

 

つぶやき王子(中野さん)のつぶやき(6/20)


映画音楽は素晴らしい その2

いずれもYoutubeで検索できますので、興味のある方は聞いてみてください。

⑥ 流れゆくまま(It Goes Like It Goes)
映画「ノーマレイ」より。作曲デビット・シャイア。サリー・フィールド演じる主人公の女工員が組合動家に刺激され、組合結成に奮闘する姿を描いた作品。1979年のアカデミー主題歌賞の名曲です。いろんな歌手がカヴァーしていますが、ジェニファーウォーンズ版がお薦めです。

⑦ マンドリン協奏曲
ヴィヴァルディ作曲のマンドリン演奏のための曲が、映画「クレイマークレイマー」のために使われています。映画自体は、ダスティン・ホフマン、メリル・ストリープ主演の1979年のアカデミー作品賞を獲得した作品です。ヴィヴァルディの曲が映画の中で使われるケースは割と多く、ジョージロイヒルの「リトル・ロマンス」に協奏曲ニ長調が使われた例もあります。

⑧ ムーンリバー
 映画「ティファニーで朝食を」より。作曲ヘンリー・マンシーニ。カポーティの小説をオードリー・ヘップバーン主演で映画化したもの。映画のオープニングとエンディングで流れるストリングスとバックコーラスのヴァージョンもさることながら、劇中ヘップバーンが窓辺に腰かけてギターを弾きながら歌うシーンも素敵です。ジョージ・ペパードやパトリシア・ニールといった名優たちが脇を固めます。

⑨ ジェラシックパークメインテーマ
同名の映画より。映画音楽を語るうえで、作曲家ジョン・ウィリアムズを欠かすわけにはいきません。「スターウォーズ」「ET」「レイダーズマーチ」等の多くのSF映画に彼の曲が使われていますが、このジェラシックパークのテーマは、1つの管弦楽曲といえるほど完成度の高い構成を持った曲に思えます。映画は、恐竜を扱った普通の娯楽映画です。

⑩ ラスト・ワルツエンディング・テーマ
映画「ラスト・ワルツ」より。ロックグループ“The Band”の解散コンサートの模様を収録したドキュメンタリー映画です。この曲は、歌なしのインストルメンタルで、途中マンドリンの音色を使う部分が出てきます



つぶやき王子(中野さん)のつぶやき(6/15)

映画音楽は素晴らしい その1

有名な曲や余り知られていない曲も含め、私の好きな映画音楽を紹介していきます。
いずれもYoutubeで検索できますので、興味のある方は聞いてみてください。
映画そのものも必見のものばかりです。

① 風のささやき(Windmills of your mind)
映画「華麗なる賭け」より。作曲ミッシェル・ルグラン。映画のオープニングクレジットのバックに流れるノエルハリソンの哀愁のある歌声が渋すぎます。スティーブマックイーン扮する実業家とフェイダナウェイの演じる探偵とのギリギリの知恵くらべと愛が展開されていくおしゃれな犯罪映画です。後に、ピアーズ・ブロスナン主演でリメイク版が作られたのも記憶に新しいところ。私が映画音楽にはまるきっかけになった曲のひとつです。

② 愛と哀しみの果て(Out Of Africa)メインテーマ
同名の映画より。作曲ジョン・バリー。1985年のアカデミー賞7部門受賞のシドニー・ポラックの名作です。ロバートレッドフォードとメリルストリープの共演でも話題になりましたが、なんといってもアフリカの自然描写(特にラスト近くでセスナで上空から見る景観)が素晴らしいです。007シリーズで有名なジョン・バリーがこんな名曲を残しているのですね。

③ 黄昏(On Golden Pond)メインテーマ
 同名の映画より。作曲デイブ・グルーシン。80年代から多くの映画音楽を作ってきたデイブ・グルーシンの最高傑作といえるでしょう。オープニングの湖一面が夕陽に染まっていく映像の美しさにピアノで奏でるこの名曲が見事に調和しています。映画自体もヘンリーフォンダとキャサリンヘップバーンの演じる老夫婦が素晴らしく、心温まるヒューマンドラマの傑作といえるでしょう。お薦めです。

④ Sean Sean
映画「夕陽のギャング達」より。作曲エンニオ・モリコーネ。セルジオレオーネが新境地を開いた西部劇の傑作。「ウエスタン」「ワンスアポンアタイムインアメリカ」と合わせてワンスアポンアタイム3部作と呼ばれています。すべてモリコーネが音楽を手掛け、すべて素晴らしい出来です。この映画の全編に「ショーンショーンショーン」という独特のメロディが流れ、セルジオレオーネの世界に彩りを添えます。作品、曲ともに余りメジャーな方ではないですが、本当にいい曲です。これも私が映画音楽にはまるきっかけとなった曲です。

⑤ ラーラのテーマ
映画「ドクトル・ジバゴ」より。作曲モーリス・ジャール。みなさんお馴染みの曲。ぜひオリジナルサウンドトラック版で聞いてほしいです。ジバゴ(オマー・シャリフ)とラーラ(ジュリー・クリスティ)の出会いと別離を切々と奏でた名曲です。特にジバゴが雪の平原にラーラの乗った橇を見送る別離のシーンに流れるこのテーマ曲はこれぞ映画音楽の醍醐味といった感じです。ロシアの民族音楽と融合して一本の音楽にしてしまうあたり、モーリス・ジャールは流石です。



つぶやき王子(中野さん)のつぶやき(6/2)

再び「つぶやき王子」より。今回は、楽団にとって関連のある「著作権」のお話です。著作権法で保護される著作物とは、「思想または感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術または音楽の範囲に属するもの」であり、もちろん音楽の表現物も含まれます。音楽を扱う我々も著作権を侵害しないよう注意しなければなりません。著作権の有効期限は、著作者(音楽の場合は作曲者)の死後50年を経過するまでなので、例えば「くるみわり人形」などは有効期限が切れているので問題ないでしょう。次に著作権のひとつである著作者人格権の中に同一性保持権があり、編曲する際には侵害しないよう許諾をとっておくほうが無難かもしれません。また、著作隣接権によって、音楽を利用する我々のような実演家には許諾を得たり対価を支払う義務が生じるので注意が必要です。一般的には、演奏会での上演に先立ち、JASRAC(日本音楽著作権協会)に届け出て、対価を支払うなどの手続きが必要となります。なお、JASRACのホームページには、演奏が収益を生む場合を想定していることが書かれており、クリスマスコンサートのように入場無料の場合は、届け出は不要です。最後に、パンフレット等に文章を載せる際にも、本や雑誌、電子媒体などの文章のパクリも、著作権侵害に触れる恐れがあります。私も今回自分の言葉で書くよう気をつけました。以上



中野さんのつぶやき(5/30)

昨日ひとついい忘れたことが・・・。アメリカのことです。この曲はギターパートにとっては、いばらの道でした。最初はリズムもとれず、演奏の途中で今どこを弾いているのかもわからなくなることもありました。ギターのパート練習でもうまくあわず、本番本当に大丈夫かいなの空気が漂っていました。鈴木さんは、「ヤメリカ」と命名し、まじでやめたそうでしたし、山岸リーダーはメンバーのこのていたらくに悩んで眠れぬ夜を過ごしたのではないかと思います。しかし、救世主は現れました。針生さんという救世主が。そうだ。針生氏のパーカスのリズムに合わせればいいのだと。そうしたところ、周りの音とだんだん合うようになってきた気がします。本番は自分では一応最後まで曲の流れで弾けたのですが、指揮者から見て全体的にどうだったのでしょうか。本当は片倉指揮者が一番不安だったのかもしれませんね。いい経験でした。



中野さんのつぶやき(5/27)

因みに他の大学のMCの歴史を調べてみました。創部は同志社大学・慶応義塾が一番古く1910年、早稲田が1913年、関学が1917年、九州大学が1920年、北海道大学が1921年、明治大学が1923年となっています。技術顧問としては、鈴木静一が中央大学・立命館、服部正が慶応大学、中野ニ郎が同志社、大栗裕が関学・京都女子大。みなさんマンドリンオーケストラのためのオリジナル曲を数多く生み出していますよね。関学在学中は、大栗さんのシンフォニエッタを何回か上演しましたが、どれも独特のリズムと癖のあるメロディラインに苦労しました。

中野さんのつぶやき(5/21)

昨日関西学院大学マンドリンクラブ創立100周年の記念コンサートが伊丹市のコンサートホールにて開催され、現役生・OB含めて約80名の演奏を聴いてきました。上は80才から現役大学生までと年齢層は幅広く、故大栗裕先生のシンフォニエッタ6番「土偶」と「ナイチンゲールとバラ」を懐かしむように弾いているOBの姿にこころ打たれました。指揮は現技術顧問岡本一郎先生(ダンスリールネッサンス団長)と今後岡本先生から顧問を引き継ぐ大森秀則君(ヒィドル奏者)で新旧交代のバトンタッチのコンサートでもありました。アンコールはレスピーギのシチリアーナで岡本先生お気に入りの1曲だとか。演奏後は、岡本先生を囲んでの打ち上げがあり、私が学生のころ先生のギター個人レッスンを受けていたお話しをすると、よく覚えて下さっていて、昔話に花が咲きました。年をとっても青春時代に戻れるのが、音楽の素晴らしさだと改めて感じました。



中野さんのミュージカル紹介

第3部】ミュージカルの世界

1 「マイフェアレディ」“運が良けりゃ~時間通りに教会に” フレデリック・ロウ作曲
  オードリーヘプバーン主演のミュージカル映画「マイフェアレディ」より、劇中の2
  曲をメドレーでお贈りします。いずれも、ヒロインのイライザの父親アルフレッドに
  よる挿入歌です。

2 「南太平洋」“魅惑の宵” リチャード・ロジャース作曲
  ロジャース&ハマーステイン二世のヒットミュージカル「南太平洋」で最大のヒット曲です。映画公開に先行して発売されたサウンドトラックが人気となり、またパーシーフェイス・オーケストラなどの演奏でも知られています。

3 「キャッツ」“メモリー”  アンドルー・ロイドウェバー作曲
  日本では劇団四季のロングラン公演でも知られるミュージカル「キャッツ」の代表的ナンバーで、世界的にヒットし、数多くの歌手によりカバーされています。

4 「メリーポピンズ」“チムチムチェリー” シャーマン兄弟作曲
  ウォルトディズニーカンパニー製作のミュージカル「メリーポピンズ」からの言わずと知れたナンバーです。“煙突掃除はいい仕事だ”という内容の歌です。

5 「王様と私」“シャル・ウィ・ダンス” リチャード・ロジャース作曲
  ユルブリンナー・デボラカー主演の映画でも知られる「王様と私」から、主人公のアンナと王様によるポルカのダンスシーンで歌われる有名なナンバーです。

6 「回転木馬」“ユーネヴァーウォークアローン” リチャード・ロジャース作曲
  ロジャース&ハマーステイン二世のブロードウェイミュージカル「回転木馬」の挿入歌です。この「人生ひとりではない」は、広く世界中のサッカーファンの愛唱歌としても親しまれています。

7 「ウエストサイド物語」“アメリカ” レナード・バーンスタイン作曲
  最後に、「ロミオとジュリエット」の現代版ともいえるミュージカル映画の名作「ウエストサイド物語」から、“アメリカ”をお届けします。チンピラ軍団の「シャーク団」の溜まり場で、女性側のアメリカ生活の賛美に対し、男性側がそれをからかう掛け合いの内容になっています。      

中野さんのつぶやき(4/17)

本日NHKホールにN饗の定期演奏会を聴きに行きました。指揮はファビオルイージ、プログラムはメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲とグスタフマーラーの交響曲第1番「巨人」です。コンチェルトはソリストのズナイダーが素晴らしく、マーラーの交響曲はN饗は屋台骨の金管がうまいので、メリハリの効いたいい演奏でした。巨人はマーラーが28歳のときに仕上げた作品で、後の死や悲劇がテーマになっている交響曲(5番・6番あたり)と比べると全編若さと瑞々しい希望に満ち溢れた作品となっています。マーラーはその10年後(1898年)にウィーンフィルの指揮者に就任しますが、わずか3年足らずで解任されます。楽団との折り合いが悪かったとも言われています。マーラーは全部で11の交響曲(うち1は未完成)を作曲しますが、ウィーンフィルでは演奏される機会があまりなく、やがてニューヨークフィルのレナードバーンスタインらによって楽曲がひろまっていきます。確か数年前に生誕150周年でちょっとしたブームとなったのをなんとなく覚えています。ルイージの指揮はスローテンポのところとハイテンポのところをすごく極端に切り分けるので、バーンスタインなんかとは違って面白く感じました。以上、報告と雑感でした。


中野さんのつぶやき(3/19)

久しぶりの投稿です。本日映画館に「ララランド」を観に行きました。アカデミー賞授賞式では、大きなハプニングがあり、残念ながら作品賞は逃したものの、久しぶりに素晴らしいミュージカルに出会った感じです。昔ながらのミュージカルがベースにありながらも、現代風のロックやジャズも融合された壮大な作品となっています。R&Bの雄ジョンレジェンドの歌も素晴らしいですし、ライアンゴズリングのピアノや主役の2人のタップダンスの掛け合いも見事です。お薦めの一本です。未だ観ていない方は、是非劇場へどうぞ。



片倉指揮者のつぶやき(2/17)

中野さんは本当に良い映画を観ていますね。
私もヴィスコンティは大好きで、彼の作品は結構観ています。
特に晩年の三部作、「地獄に墜ちた勇者ども」、「ベニスに死す」、「ルート
ヴィッヒ」は傑作ですね。

「ベニスに死す」のモデルとなっているマーラーは大作曲家であると同時に大指
揮者でもあったわけですが、
東洋の文化にかなり傾倒したところがあって、彼の交響曲には銅鑼、鐘、マンド
リン、ギターなどが良く使われています。
学生時代、先輩の紹介で読売日響の定演で「大地の歌」のマンドリンソロを弾い
たことを思い出しました。

さて、年末・年始から最近に至るまで、NHKBSで名画が放映されていて観るのが
楽しみですが、
先日、録っておいたものの中から「バンドワゴン」というミュージカルを観ました。
フレッド・アステアと相手役のシド・チヤリシーの踊りが特に素晴らしいですが、
この映画がのプロデューサーがライザ・ミネリの父親である、ヴィンセント・ミ
ネリでした。


中野さんのつぶやき(2/17)

最近「キャバレー」と「ベニスに死す」を観ました。「キャバレー」は、ジュディーガーランドの娘で女優のライザミネリが主演のミュージカル映画ですが、ボブファッシーの最高傑作といわれています。ライザミネリはこの映画で熱演してオスカーを手にしています。ナチ統治のベルリンを舞台に、ショービジネスの世界における明と暗の人間模様の描写が実に見事です。「ベニスに死す」は、イタリアの巨匠ルキノビスコンティの代表作のひとつでマーラーをモデルにしたといわれる作品です。美少年に心を奪われた老人の精神的な恍惚と苦悩、歓喜と絶望が見るものを圧倒します。マーラーの交響曲第5番のアダージェットが全編に流れていたことでも話題になりました。この映画のおかげで、自分の葬式には交響曲第5番を流して欲しいと希望する人が少なからずいるそうです。

中野さんのつぶやき(1/27)

個人的な意見なので、今回の選曲はお任せします。曲の好みは人それぞれで難しいところですしね。ただ、毎回昔の曲ばかりだと、演奏を聴きにきた若い世代の心(加入しようとする人も含め)を掴むのは難しいのではと思います。世代によって曲の好みも分かれるので、いろんな年代の曲をいかにバランスよく配置するのかが肝要なのだと感じています。

片倉指揮者のつぶやき(1/27)

中野さんの仰るように3部の演目は少々古めかしいですね。
但し、時間が余りないので今回は予定通り進めたいと思っています。(一部は見直します)
今後は演目を決める時には(特に映画音楽)中野さんにもメンバーに入って貰ったらどうでしょうか?
私が3部のラインナップを決める時は、1.オープニング、2.みんなで歌いましょう、3.フィナーレ、
4.アンコールに特に気を配ります。
12回定演3部:アメリカ幻想ではドヴォルザークの<新世界>に弦楽四重奏曲<アメリカ>を組み合わせ、それをフォスターの<懐かしきケンタッキーの我が家>に繋げてオープニングとしました。
13回イタリア幻想ではイタリア国歌を歌劇「ナブッコ」より第二国歌とも言われる<行け黄金の翼に乗って>に。
14回ロシア幻想ではショスタコヴィッチとチャイコフスキーの交響曲をロシア民謡<ポーリシュカポーレ>に繋げました。
また、中野さんが復帰前の16回定演の3部:「シネマは世界をめぐる」ではオープニングに「80日間世界一周」から<アラウンド ワールド>を、アンコールには吉田さんの歌で<オペラ座の怪人>を演奏しました。
2~3年前ですが、野田に於いて針生さんの主宰するNPO法人の演奏会で<レ・ミゼラブル>を演奏会形式で、同じころ、布佐平和台を中心に活動する、女声合唱団「ラ・メール」の演奏会で伊藤幹翁先生の編曲・指揮で「オペラ座の怪人」が演奏されまして、何れも非常に興味をそそられました。この時は講釈(講談)師が舞台回しを担当して、とても面白かったと記憶しています。この2演目はいずれも私の胸の中に温めておりますので、そのうち3部を飾ることになるでしょう。
但し、ある程度の準備期間と費用が必要になると思います。

 

中野さんのつぶやき(1/23)

定演の3部の曲(ミュージカル)ですが、もう少し検討されてみてはいかがでしょう。メリーポピンズは「チムチムチェリー」のみでいいような気がしますし、ウエストサイドは「アメリカ」より「トゥナイト」のほうが大衆うけするのでは。マイフェアレディは「踊り明かそう」はいいにしても、「運がよけりゃ」はあまり知られていないのでは。竹内まりあがカバーしている「君住む街で」や「LOVERY]の方が有名です。ライザミネリのシリーズでは、「キャバレー」は歌手がメインで、「ニューヨーク・ニューヨーク」のほうが、マンドリンの音色が生えるような気がします。また、ラインナップがすべて古いので、たとえば、オペラ座の怪人やレミゼラブル、エビータなど平成のミュージカルを入れてみるのもいいと思います。楽譜がなければ仕方ありませんが。

中野さんのつぶやき(1/1)

あけましておめでとうございます。今年もマイペースで演奏を楽しんでいきたいと思います。よろしくおねがいします。昨年から入院中の母親が明日退院ということで、正月そうそうバタバタしております。なので、どこに出かけるわけでもなく夜にひたすら見たかった映画を見ています。①NINE(フェリーニの81/2をミュージカル版)②戦場のアリア(第一次世界大戦中の実話に基づく物語)③スポットライト 世紀のスクープ(昨年のアカデミー賞受賞作)④マイインターン(ロバートデニーロ、アンハサウェイ主演)⑤キャロル(ケイトブランシェット・ルーニーマーラ主演)などです。セルジオレオーネの「夕陽のガンマン」「夕陽のギャング達」も見ました。①~⑤はお薦めです

 

阿部さんのつぶやき

これは良い話を聞きました。
本格的なオペラを見る機会はなかなかないですね。
映画館は、この辺では「MOVIX柏の葉」になるようです。

中野さんのつぶやき

みなさん METライブビューイングをご存じですか? 松竹系の映画館でニューヨークのメトロポリタン歌劇場のオペラが通しで見られるというものです。字幕が付くのでストーリーも把握できますし、幕間での歌手へのインタビューなどもあり、作品の特徴もわかります。今年はララポート柏の葉のMOVIXに、「トリスタンとイゾルデ」「ドン・ジョバンニ」「ノルマ」などを鑑賞しに行きました。来年は、グノーの「ロメオとジュリエット」チャイコフスキー「エフゲニーオネーギン」ヴェルディ「椿姫」などのラインナップが控えています。私の所属するフコク生命も協賛しています。興味のある方は、一度どうぞ!(長くて途中よく寝ていますが)

片倉指揮者のつぶやき(ぼやき)

小生の趣味と言えば、①読書 ②映画鑑賞 ③スポーツ観戦 ですが、
①、②は良いとして、③に関しましては悔しいシーズンでした。
我が母校は、
A.10月の「全国大学駅伝」で最終区、青山学院に逆転負け。
B.学生野球では明治に勝数で及ばず、優勝を逃す。
C.大学ラグビー準々決勝で同志社に惨敗。
D.翌日の甲子園ボウルで関学に負けて優勝できず。
優勝した各大学のOBの皆さま誠におめでとうございます。

それにしても大学ラグビーの関西勢は強かった。
関東の早慶明の伝統校はそれぞれ同志社、天理、京産大に歯が立たず枕を並べて討ち死に、嗚呼…。
人気に溺れていては今後も厳しいですね。

中野さんのつぶやき


音楽の高尚な話題はという方もいらっしゃるので、別の話を。
鈴木代表の挨拶はいつも面白くて関心させられます。過去に生保で営業関連の仕事をしておられたのでは?私の会社でも営業所長や支社長の経験者は話がみなさんうまいです。今度の定演でも挨拶するのでしょうか?そういえば、昔定演などで司会をされていた方(野宮さん?)も笑いをとるのがうまかったのを思い出します。

片倉指揮者のつぶやき

アンタッチアブルってケビン・コスナー主演のものですよね。
あの映画の中で「道化師」が演奏されましたか。
私は良く覚えていませんが、ただラスト近く、
セントラル駅の階段を赤ちゃんを乗せた乳母車が転げ落ちて来る、
あわや!というところでアンディ・ガルシア扮する若手刑事が食い止める、
同時に銃口の照準を敵に合わせる…、
あの名場面は忘れられません。

中野さんのつぶやき

レオンカヴァルロの道化師

因みに片倉指揮者のコメントにある歌劇「道化師」ですが、ブライアンデパルマの映画「アンタッチャブル」でロバートデニーロ演じるアルカポネが涙ぐみながら鑑賞するシーンで出てきます。こちらも音楽はエンニオモリコーネです。オペラがシーンの中でつかわれている映画は結構多いです。

片倉指揮者のつぶやき

歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」      P.マスカーニ作曲


先般楽譜を整理していましたら、今から41年前、東京文化会館で上演された、二期会による「カヴァレリア」のプログラム、チラシが出て来ました(別添参照)。
このオペラは1幕もので短いため、チラシにあるようにレオンカヴァルロのオペラ「パリアッチ(道化師)=2幕もの」と一緒に上演されるのが通例となっています。

中野さんの仰るように、ともにヴェリズモ派オペラの傑作として今日においてもしばしば上演されていますが、特に「カヴァレリア」の間奏曲はその結末とは対照的な静けさを湛えた美しい曲で、オペラを離れてテレビのコマーシャルにも良く登場するのでお馴染となっています。
また、近年、イタリア語の歌詞が付けられ、「マスカーニの“アヴェ・マリア”」としても演奏されます。

因みに前段の「道化師」の間奏曲もドラマチックな名曲で、ヴィヴァでは数年前の「湖北台クリスマスコンサート」で演奏したことがあります(中川信良編曲)。

さて、この時のプログラムにイタリア文学者の千種堅氏が「マフィアとシチリア気質」という大層興味深い一文を寄せていますので少しご紹介したいと思います。

オペラの内容は、兵役に行っている間に恋人が他の男に嫁してしまったが、中々諦めることが出来ず、逢瀬を重ねるうちに亭主の知るところとなり、最後は決闘をして殺されてしまう…というそれほど複雑な話ではありません。

千種氏によると、昔からシチリアには艶笑譚の数は多く、開放的な南国の風土がそうさせるのか、「女ならでは面子がたたぬ」…要するに好きな女がいないようではシチリア男としては失格である、という考え方が強いようです。
そこで、色恋沙汰にもメンツが登場してくるのは如何なる理由からかを考えますと、この島は日本で言えば四国と九州の間くらいの広さですが、地中海の要衝に位置することで、古来、ギリシャ、サラセン、フランス、スペイン等他国の支配を受けてきたことから、権力に対する反抗心が極めて強いのです。
支配者の悪政から身を守るのは自身と身内しかいない。これは血族というより血盟であると言った方が良いかもせれません。

面子はイタリア語ではオノーレ(onore=名誉)で、マフィアは別名「オノラータ・ソチエタ=名誉ある結社」と、如何にも名誉・面子を大切にするシチリアならではの命名だと思います。



中野さんのつぶやき

カヴァレリア・ルスティカーナについて

先日映画「ゴッド・ファーザー パート3」を見直しました。映画の中で、家業を継がず歌手を目指しているマイケルの息子がオペラの初舞台を踏むことになりますが、そこで上演されるのが、「カヴァレリア・ルスティカーナ」です。劇が進むと同時に、対立するマフィアの手先がマイケルを暗殺しようとしますが、最後にコルレオーネ家に悲劇が起こります。何が起こるかは見てのお楽しみですが、ラストで流れる間奏曲が余りにも美しく、この曲は一気に世界中で有名になりました。カヴァレリア・ルスティカーナとは、「田舎の騎士道」の意味で、イタリアにおけるヴェリズモオペラ(リアリズム文芸運動)典型的作品ですが、同時に映画音楽でもあります。興味のある方は、ゴッドファーザーパート3を是非ご覧ください。

ガブリエルのオーボエについて

「ニューシネマパラダイス」「夕陽のギャング達」「アンタチャブル」などで知られる作曲家エンニオモリコーネが映画「ミッション」のために書き下ろした曲。映画の冒頭でジェレミー・アイアンズが演じるガブリエル神父がイグアスの上流に住むインディオの村に入り込み、布教のため信頼を得ようとします。神父がオーボエを吹くシーンは、人種を超えた平和と愛の象徴のように観るものを引き付けます。後半では、自国の利害により侵略をしようと戦争としかけるスペイン・ポルトガルと、自らの信念に生きる男たちとの葛藤がスケール感いっぱいに描かれていきます。モリコーネの作りあげる旋律は映像と一体となってこのドラマを盛り上げています。一見の価値のある名作だと思います。モリコーネの作品では、他に「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」のデボラのテーマと「夕陽のギャング達」のSEAN・SEANが素晴らしいです。